オレガノ

スパイシーで薬草を感じさせるハーブ系の香り

オレガノはフェノール類(主にカルバクロール)が主要成分であり、刺激が強い精油であり、アロマテラピーでは一般的ではありません。

しかし最近では、抗菌作用や抗真菌作用、抗ウイルス作用、免疫力向上作用などによる感染症の予防などへの有効性が注目されています。

では、オレガノの心体への効能をみていきましょう。

オレガノの効果効能

心への効能

心への効果・効能
心に対して強壮作用があるとされており、スパイシーな香りが神経を刺激して、弱った心に活力を与えると言われています。

その為、気分の落ち込み、無気力感、倦怠感などの感情がある心を元気づける効果が期待できます。

また、精神的な疲労を取るのにも有効とされています。

体への効能

体への効果・効能
消化促進作用や健胃作用があり、消化不良や胃もたれなどの消化器系の不調に有効とされています。

また、フェノール類(主にカルバクロール)が多く含まれており、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、免疫促進作用があることから、風邪、インフルエンザなどの感染症に対して有効とされています。

その他、去痰作用などもあり、気管支炎や喘息などの呼吸器系の不調に対しても有効です。

最後に、鎮痛作用などもあり、リウマチや関節炎、筋肉痛などの「痛み」の緩和にも有効とされています。

肌への効能

肌への効果・効能
フェノール類が多く含まれている為、皮膚刺激の可能性があり、使用濃度は1%以下にするなど、十分な注意が必要です。

効能としては、抗菌、抗真菌作用などにより、ニキビや水虫に対して効果が期待できます。

また、抗酸化作用によるアンチエイジングにも効果が期待されています。

主な芳香成分

フェノール類 カルバクロール(50~70%)
チモール(微量)
その他 p-サイメン、γ-照るウピネン、リナロール、α-ピネンなど。

禁忌・注意事項

  • 妊娠中や授乳中の方や、幼児への使用を避けましょう。
  • フェノール類が多く含まれており、神経刺激、皮膚刺激の可能性がある為、使用濃度に注意しましょう。肌への使用濃度は1%以下にし、特に敏感肌の方は使用を避けましょう。

オレガノはどんな植物?

オレガノという植物は、ヨーロッパの地中海地方を原産とするシソ科の多年草で、別名を「ワイルド・マジョラム」と呼ばれています。

古くから利用されてきた歴史のある植物で、古代エジプトではミイラ作りの防腐剤としてや、入浴剤としても使われていました。

また、古代ギリシャでは、魂を鎮めるために墓地に植える聖なる植物という宗教的な役割をもっていたほか、医学の父「ヒポクラテス」が利用していたハーブとしても知られています。

学名「Origanum vulgare」は、ギリシャ語のOrus(山)とGanus(喜び)の複合語である「Origanum(山の喜び)に由来しており、冠婚葬祭の儀式に使われてきました。



香りの特徴

香りのグループ ハーブ系
揮発度 ミドルノート
香りの強さ 中くらい

相性の良い精油

  • ハーブ系
    アンジェリカルート、サイプレス、バジル、ペパーミント
  • 柑橘系
    シトロネラ、レモングラス
  • フローラル系
    ゼラニウム、ラバンディン
  • オリエンタル系
    イランイラン
  • スパイス系
    クミン、フェンネル
  • 樹木系
    シダーウッド、パイン、マートル

ハーブ系やスパイス系、樹木系の精油と相性が良く、ブレンドされています。

おススメの使用方法

芳香浴、入浴、スキンケアなど。

基本データ

学名 Origanum vulgare L.
英名 Oregano
科名 セリ科
種類 多年草
別名 ワイルド・マジョラム、オリガナム、ハナハッカ(花薄荷)
抽出部位 全草
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 スペイン、アルバニア、ロシア、エジプト、トルコ、イタリア、モロッコなど。
主な作用 抗菌、抗真菌、抗ウイルス、免疫力向上、強壮刺激、鎮痛、抗酸化など。

以上、「オレガノの効能」でした。参考になれば幸いです。