樹木系とスパイス系の温かい香り
アロマテラピーでは、あまり使用されることが無いカラマス(カラムス)。毒性や発がん性物質があるとされており、文献によっては外用、内服を問わず使用禁止となっています。
カラマスはインドが原産の湿生の植物で、湖や川の近くで育ちます。剣の形をした葉が1メートルくらいまで伸び、黄緑色の花を咲かせます。
全体に芳香がありますが、薬効成分が含まれているのは主に根の部分です。
古くからインドでは、消化不良や気管支炎、咳、リウマチ、神経痛などの症状に利用されていたといいます。また、英国薬草薬局方では、消化不良、食欲不振、胃炎、腸の仙痛の治療薬として記載されています。
さらに歴史は古く、古代エジプトでは薫香材として愛好されてきたといいます。
では、カラマス(カラムス)の心体への効能をみていきましょう。
カラマス(カラムス)の効果効能
体への効能
毒性や発がん性物質があるとされている精油なので、使用には十分な注意が必要です。
気管支炎や喘息、咳などの呼吸器系の不調に対して有効とされています。また、リウマチに対しても有効とされています。
主な芳香成分
ケトン類 | β-アサロン |
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その他 | オイゲノール、シネオール、カラメン、カラモール、ショウブノンなど。 |
禁忌・注意事項
- 含有成分のβ-アサロンには発がん性物質があるとされています。
- 経口摂取により毒性を及ぼす可能性があります。
香りの特徴
香りのグループ | オリエンタル系 |
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揮発度 | ベースノート |
香りの強さ |
相性の良い精油
基本データ
学名 | Acorus calamus |
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英名 | Calamus |
科名 | サトイモ科 |
抽出部位 | 根茎 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | インド、ロシア、ヨーロッパ、シベリア、中国、ユーゴスラビア、ポーランドなど。 |
主な作用 | 抗けいれん、殺菌、去痰、駆風、発汗、血圧降下、強壮、健胃など。 |
以上、「カラマス(カラムス)の効能」でした。参考になれば幸いです。