甘くスパイシーなハーブ調の香り
アンジェリカには2種類の精油があり、根の部分から抽出された精油を「アンジェリカルート」と呼び、種子から抽出された精油を「アンジェリカシード」と呼びます。
どちらかと言うと、根から抽出した「アンジェリカルート」の方が一般的です。
アンジェリカはヨーロッパのシベリア原産の植物で、3年サイクルの二年草です。7月に白い花を咲かせ、その後に種子ができます。
茎の高さは1~2m程まで成長し、葉はセロリに似ており、強い芳香と根茎があります。
古くからヨーロッパでは、薬理的な目的で利用されてきたハーブで、天使(エンジェル)がその秘めたる力を人間に教えてくれたという言い伝えから、「アンジェリカ」という名前がつ板とされています。
では、アンジェリカシードの心体への効能をみていきましょう。
アンジェリカシードの効果効能
心への効能
神経系では、神経の緊張、ストレス症状、疲労の緩和に対して有効とされています。また、偏頭痛にも効果が期待できます。
「不安と力の精油」と呼ばれています。
体への効能
ヨーロッパでは古くから、気管支炎や咳、風邪、消化不良、駆風などに利用されており、これらの症状に対して効果が期待できます。
また、アンジェリカの調合剤は、利尿や発汗促進作用に良いとして使われています。
肌への効能
肌に対してアロマテラピーではあまり用いられていませんが、代謝促進作用があるため、くすんだ肌に透明感をもたらす効果が期待できます。
一部の化粧品に用いられることもあります。
主な芳香成分
モノテルペン炭化水素類 | β-フェランドレン(60~70%) β-ピネン(5~10%) α-ピネン(5~10%) α-フェランドレン(~5%) |
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セキステルペン炭化水素類 | α-フュムレン(~5%) |
禁忌・注意事項
- 根から抽出したアンジェリカルートには光毒性があるとされていますが、種子から抽出したアンジェリカシードには無いとされています。しかし、文献により異なるため、紫外線には注意が必要です。)
香りの特徴
香りのグループ | ハーブ系 |
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揮発度 | ミドルノート |
香りの強さ |
おススメの使用方法
芳香浴など。
基本データ
学名 | Angelica archangelica L..、Arechangelica officinalis Hoffm. |
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英名 | Angelica seed |
科名 | セリ科 |
種類 | 二年草 |
別名 | ヨーロッパトウキ(当帰)、ヨーロピアン・アンジェリカ(European angelica)、ガーデン・アンジェリカ(Garden angelica)など。 |
抽出部位 | 種子 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ベルギー、ハンガリー、オランダ、イギリス、フランス、ドイツ、中国など。 |
主な作用 | 強壮刺激、駆風、発汗、利尿、消化、去痰、健胃、抗痙攣など。 |
以上、「アンジェリカシードの効能」でした。参考になれば幸いです。