タンジー

温かくスパイシーでシャープなハーブ系の香り

タンジーには2種類の精油が抽出されており、コモンタンジーとブルータンジー(タナセタム)がありますが、ここで紹介しているのはコモンタンジーの方です。

文献では、アロマテラピーではお勧めできないとの記述があります。

ケトン類のツヨンと言う成分が全体の約50%を占めており、多量で使用すると幻覚作用や中絶作用、発作、痙攣、嘔吐、および子宮からの出血を引き起こす可能性があるからです。

効能としては、駆虫、防虫作用があるとされています。

どんな直物?

タンジーとは、ヨーロッパ中部からアジアが原産で北米に帰化しており、世界中の温暖な地域に成育しています。

多年草で背丈60~120cmまで生長し、晩夏に黄色い花を密集して咲かせます。

古くから食用や薬用として使われてきた歴史があり、薬用としては、虫下し、風邪、熱、消化不良、捻挫、リウマチなどなど、様々な症状に効く万能薬として利用されてきました。

主な芳香成分

ケトン類 β-ツヨン(約30%)
α-ツヨン(約20%)
カンファー(20~25%)
その他 カンフェン(~3%)、テルピネン-4-オール(微量)、α-ピネン(微量)など。

注意事項

  • ケトン類のツヨンが多く含まれており、多量で使用すると幻覚作用や中絶作用、発作、痙攣などを引き起こす可能性があります。
  • 妊娠中や授乳中、乳幼児、てんかん患者への使用は避けましょう。



香りの特徴

香りのグループ ハーブ系
揮発度 ベースノート
香りの強さ

基本データ

学名 Tanasetum vulgare L.
英名 Tansy
科名 キク科
種類 多年草
別名 コモンタンジー
和名 エゾヨモギキク
抽出部位 全草
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス、カナダ、アメリカ、ハンガリー、ポーランドなど。
主な作用 防虫、駆虫、抗菌など。

以上、「タンジーの効能」でした。参考になれば幸いです。