妊娠中はつわりや腰痛、背中の痛みなど、妊娠中に起こる様々な症状(マイナートラブル)がでてくるケースが多いです。
精油にはこれらの症状の緩和に役立つものもありますが、逆に、妊婦に悪影響を及ぼす精油もありますので、使用する際には注意が必要です。
このページでは、妊娠中に使用を避けたほうが良い精油をご紹介させていただきます。
文献により様々な見解がある。
まず初めに、妊娠中にどの精油が使用できるかにおいては、さまざまな見解があり賛否両論です。文献を調べてみても、それぞれ異なっています。
ただ言えることは、妊娠中は非常にデリケートな時期なので、少しでも悪影響の可能性がある精油は避けたほうが無難です。もし何かあって後悔したとして、取り返しが付かないからです。
妊娠初期は原則禁止
妊娠初期は原則として、精油の使用は禁止です。
妊娠から3ヶ月、もしくは8~11週は非常にデリケートな時期なので、精油の使用を避けましょう。
妊娠中に避けたほうが良い精油とは?
安定期(16~20週を目安にする)に入ったら使用できるものもありますが、以下の作用のある精油は使用できません。
- エストロゲン作用(排卵刺激を促す作用)
- 通経作用(子宮の中の物を出す作用)
- 神経毒性の強い精油(胎児の脳の発育に影響を与える可能性が有る)
以下は、これらの作用がある精油をご紹介させていただきます。
ア行
- アンジェリカルート
- オリガナム
カ行
- ガルバナム
- キャロットシード
- クミン
- クラリセージ
- クローブ
サ行
- サントリナ
- サイプレス
- シダーウッド
- シナモン
- ジャスミン
- ジュニパーベリー
- スターアニス
- スパイク・ラベンダー
- スペアミント
- セージ
- ゼラニウム
タ行
- タイム・リナロール
- タラゴン
- ディル
ナ行
- ナツメグ
- ニアウリ・ネロリドール
ハ行
- バジル
- パセリ
- パルマローザ
- ヒソップ
- フェンネル
- ペパーミント
マ行
- マジョラム
- ミルラ
- メリッサ
ヤ行
ラ行
これらの他にも、妊娠中は避けたほうが良い精油はありますので、使用する際には必ず確認するようにしましょう。
妊娠中にアロマオイルを使用する場合
妊娠中に精油を使用する際には、精油の基本的な取り扱い方や使用方法を守ることはもちろんですが、以下のことも注意しましょう。
- 妊娠何ヶ月目(週数)によって、進められる精油と進められない精油があるので確認する。
- お腹が張るときは切迫流産、早産の可能性もあるため、使用を避ける。
- 使用量に注意し、なるべく少なめに使用して様子を見る。
- 担当医師や助産師、アロマセラピストに相談しながら行うことがベスト。
家庭で精油を使用する際には、柑橘系の精油をメインに、芳香浴くらいに留めておきましょう。
妊娠後期(37週~)になると、禁忌だった精油が一部使用できるようになり、アロマバスやトリートメントもすることができると言われています。
ただ、専門家の意見をゆだねるようにしましょう。
以上、「妊婦は注意!妊娠中の禁忌の精油」でした。