シャープですっきりとした香り
カンファーのようにシャープで、ミントのようにスッキリとした香りがするカラミント。
猫が好む香りと言われており、アメリカでは山猫狩りに使用されることがあるそうです。
カラミントののなか前の由来は、ギリシャ語の秀逸(ほかのものよりも優れていること)を意味する「カロス(kalos)からとったと言われています。
かつては心を強くする強壮剤として利用されていたといいますが、現在ではあまり用いられていません。
薬草療法では、神経・消化関係の症状や生理痛、風邪、悪寒、痙攣などに処方されています。
では、カラミントの心体への効能をみていきましょう。
カラミントの効果効能
心への効能
不安や緊張、イライラなどのストレス、不眠症などに効果が期待できます。
体への効能
抗菌、抗ヒスタミン、去痰、発汗作用などがあり、風邪に効果が期待できます。また、筋肉痛やリウマチなどにも役立つされています。
その他、仙痛、腹部の膨張感、神経性の消化不良にも有効です。
主な芳香成分
ケトン類 | メントン(20~40%) ピペリトン(10~20%) プレゴン(5~20%) ピペリテノン(5~10%) |
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モノテルペン炭化水素類 | α-ピネン(微量) β-ピネン(微量) リモネン(微量) |
モノテルペンアルコール類 | メントール(微量) α-テルピネオール(微量) |
産地により成分は異なります。上記成分はフランス産を記載しています。
禁忌・注意事項
- 神経毒性のあるケトン類を多く含むため、妊娠中や授乳中、乳幼児、てんかんの方への使用は避けましょう。
香りの特徴
香りのグループ | ハーブ系 |
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揮発度 | ミドルノート |
香りの強さ | 強い |
相性の良い精油
おススメの使用方法
芳香欲など。
基本データ
学名 | Calamintha officinalis |
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英名 | calamint |
科名 | シソ科 |
種類 | 多年草 |
別名 | コモンカラミント |
抽出部位 | 全草 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | フランス、スベロニア、中央アジア |
主な作用 | 抗菌、抗真菌、抗ヒスタミン、去痰、発汗、解熱、鎮痙、抗リウマチ、鎮静、強壮など。 |
以上、「カラミントの効能」でした。参考になれば幸いです。