バルサム系とハーブ系の香り
アロマテラピーではマイナーな精油であるマスティックトゥリー。
販売されているところをあまり見かけませんが、プラナロムというブランドで、5mlが1万円前後で販売されています。
マスティックトゥリーの精油には2種類あり、樹脂から抽出されたものと、葉や小枝から抽出されたものに別れます。
これらの2つは、香りや成分の含有量が若干異なります。
樹脂から抽出されたものは、バルサム系とハーブ系のがして、葉や小枝から抽出されたものは、ハーブ系の香りがします。
では、マスティックトゥリーの心体への効能をみていきましょう。
マスティックトゥリーの効果効能
体への効能
静脈やリンパの鬱滞、足の疲れやむくみ、静脈瘤、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性気管支炎などに対して有効とされています。
主な芳香成分
樹脂から抽出された精油
モノテルペン炭化水素類 | α-ピネン(60~70%)、ミルセン(5~25%)、リモネン(微量) |
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樹脂から抽出された精油
モノテルペン炭化水素類 | α-ピネン(20~30%)、ミルセン(15~25%)、リモネン(10~15%) |
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モノテルペンアルコール類 | テルピネン-4-オール(5~10%) |
注意事項
- 感作作用を及ぼす可能性がある為、注意が必要です。
どんな植物?
地中海沿岸地方原産の植物で、背丈3m以下の小さな灌木です。
古くはローマ時代から、その固い茎で女性の歯を綺麗にする為に利用されていたといいます。
また、マステックガムとしてカオリンなどに混ぜて薫香に使用されていたそうです。
東洋ではお菓子や果実入り蒸留酒に使われ、また薬用として子供の下痢止めや、噛んで口臭止めに使われたりしています。
樹脂の抽出量は少なく、木の幹に傷をつけてから数日後になってから粘性のある天然ガム質の樹脂が出てきて、その形が涙のような形をしていることから、「キリストの涙」とも呼ばれています。
香りの特徴
香りのグループ | 樹脂系 |
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揮発度 | ミドルノート |
香りの強さ |
相性の良い精油
購入の目安とポイント
5mlで10,000円前後。
販売されているところをあまり見かけませんが、プラナロムというブランドで、5mlが1万円前後で販売されています。
基本データ
学名 | Pistacia lentiscus |
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英名 | Mstic tree |
科名 | ウルシ科 |
抽出部位 | 樹幹の樹脂 or 葉と小枝 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | ギリシャ、スペイン、フランス、モロッコ、ポルトガル、トリコ、etc… |
主な作用 | 静脈鬱血除去作用、リンパ腺鬱滞除去、抗菌作用、防虫作用など。 |
以上、「マスティックトゥリーの効能」でした。参考になれば幸いです。