精油は多種多様の芳香成分が交じり合ってできた混合体です。

その精油の成分を見れば、大まかな作用の傾向を知ることが出来き、より一段とアロマテラピーが楽しくなります!

そこで、このページでは、芳香成分の主なグループ10種類をご紹介させていただきます。

モノテルペン炭化水素類

特徴 精油の中に多く存在している成分で、揮発しやすいのが特徴。殺菌・消毒、抗ウイルス、抗炎症、鎮痛作用などが優れている。
注意事項 高濃度で使用すると皮膚に刺激を感じることがある。また、酸化しやすいので冷暗所に保管して、早めにつかいきること。
主要成分 名前の語尾の母音が「~エン」で終わるものが多い。
カンフェン、サビネン、α-テルピネン、α-ピネン、α-ファルネセン、α-フェランドレン、γ-テルピネン、デルマクレンD、パラシメン、β-ピネン、β-フェランドレン、β-ミルセン、リモネン、trans-β-オシメンなど。

セスキテルペン炭化水素類

特徴 抗炎症、抗ヒスタミン、抗アレルギー、鎮静作用などに優れている。
注意事項 香りが強いので、ブレンドするときは少量で十分。また、酸化しやすい。
主要成分 名前の語尾の母音が「~エン」で終わるものが多い。
ガイアズレン、カズマレン、クルクメン、ゲルマクレンD、ジンジベレン、セドレン、α-ガイエン、α-ブルネッセン、α-パチュレン、β-カリオフィレン、グアイアディエン、ヒマカレン、ビサボレン、ファルネンなど。

モノテルペンアルコール類

特徴 ハーブ系の精油に含まれていることが多い。殺菌、抗ウイルス作用などに優れているほか、強壮、免疫賦活、鎮静作用などにも効果を発揮。
注意事項 皮膚にやさしく、肝臓や腎臓などに対する毒性も低い為、子供や高齢者にも比較的安心して使える。
主要成分 名前の語尾の母音が「~オール」で終わるものが多い。
α-テルピネオール、ゲラニオールシトロネロオール、ツヤノール、ジビドロカルベオール、テルピネン-4-オール、メントール、イソプレゴール、ボルネオール、リナロール、ラバンジュロールなど。

セスキテルペンアルコール類

特徴 一部の植物に存在する成分。強壮、免疫賦活、抗炎症、抗アレルギー作用に優れている。
注意事項 皮膚にやさしく毒性も低い為、子供や高齢者にも比較的安心して使える。
主要成分 名前の語尾の母音が「~オール」で終わるものが多い。
アンテモール、カジノール、カルベノール、カロトール、キャロトール、サンタロール、セドロール、ダウコール、ネロリドール、パチュロール、バレリアノール、ビザボロール、ビルディフロロールファルネソール、ベチベロールなど。

ジテルペンアルコール類

特徴 エストロゲン(女性ホルモン)のような作用があり、ホルモン調節作用に優れている。
注意事項 少量でも作用が強いので注意が必要。
主要成分 名前の語尾の母音が「~オール」で終わるものが多い。
イソフィトール、サルビオール、スクラレオール、フィトール、マノオールなど。

フェノール類

特徴 殺菌・消毒、抗ウイルス、抗真菌作用が精油のなかで最も優れているほか、免疫賦活、強壮、鎮痛作用にも効果を発揮。
注意事項 皮膚刺激や肝毒性が強いので注意が必要。また、高濃度、長期間の使用は避ける。
主要成分 名前の語尾の母音が「~オール」で終わるものが多い。
オイゲノール、カルバクロール、チモール、トランスアネトール、メチルオイゲノール、メチャビコールなど。

アルデヒド類

特徴 抗菌、抗ウイルス、抗炎症作用に優れているほか、血圧降下、解熱作用もある。
注意事項 皮膚刺激が強いので高濃度、長期間の使用は避けること。
主要成分 名前の語尾の母音が「~アールまたはアルデヒド」で終わるものが多い。
アニスアルデヒド、オクタナール、グラニアール、ゲラニアール、シトラール(ネラールとゲラにアールの混合体)、シトロネラール、シンナミックアルデヒド、ネラール、ベニリン、ベンズアルデヒドなど。

ケトン類

特徴 鎮痛、鎮静、去痰、免疫強化、脂肪溶解作用などに優れている。
注意事項 神経と肝臓に対する毒性が強いため、妊婦やてんかんの人も使用を避けること。
主要成分 名前の語尾が「~オン」で終わるものが多い。
アトラントン、カルボン、カンファー、ジャスモン、ヌートカトン、ピノカルボン、ピペリトン、プレゴン、フェンコン、ベルベノン、メントン、α-ツヨン、β-ツヨン、cis-ジャスモンなど。

エステル類

特徴 神経系の鎮静、鎮痛、抗炎症作用などに優れているほか、強壮、血圧降下作用などもある。
注意事項 作用が穏やかで毒性が低い組成成分なので、エステル類が多いと使いやすい。
主要成分 「~酸」という名前が多い。
アンゲリカ酸イソブチル、安息香酸ベンジル、アンスラニル酸ジメチル、蟻酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸ボルニル、酢酸リナリル、サリチル酸メチルなど。

オキシド(酸化物)類

特徴 去痰、抗カタル、粘液溶解作用に優れているほか、免疫強化、抗菌、抗ウイルス、抗炎症、防虫作用などもある。
注意事項 この成分は刺激が強いので、子供や高齢者への使用は避ける。
主要成分 1,8-シネオール、ビザボレンオキシド、ビサボロールオキシド、リナロールオキシド、ローズオキシド、アスカリドールなど。

以上、「の効能」でした。参考になれば幸いです。