爽やかな森林のようなバルサム調の香り
バルサムファーは、カナダやアメリカの北国に生息する高さ30mほどまでにも生長する樹木です。
古くから利用されてきた歴史のある樹木で、耐久性があるため、家屋や船を造る材料として使用されてきました。
また、宗教的にも利用さており、聖書にも「ギリアド・バルサム」との名前で登場しています。
精油は枝葉から抽出されるもの(別名:アビエスオイル)と、オレオレジンと呼ばれる樹脂から抽出されたものがあります。
かつて、アメリカの先住民であるインディアン達は、オレオレジンを火傷やすり傷、切り傷の外用薬としてや、咳などの内服薬としても利用していたといいます。
現在では、消毒や痔の軟膏に使われるほか、接着剤にも用いられています。
また、森林のような爽やかな香りがすることから、石けんや洗剤、化粧品、香水のほか、酒類やソフトドリンクの香料としても利用されています。
では、バルサムファーの心体への効能をみていきましょう。
バルサムファーの効果効能
心への効能
α-ピネンという成分が含まれており、爽やかな森林のような香りから、リフレッシュ効果が期待できます。
また、リモネンなどの鎮静作用のある成分も含まれており、不安や緊張、ストレスの緩和などにも効果が期待できます。
体への効能
咳やぜん息、気管支炎などの呼吸器系の不調に対して効果が期待できます。また、血行促進作用もあります。
その他、鎮痛作用があることからリウマチ・関節炎にも効果が期待できます。
肌への効能
火傷やすり傷、切り傷などの外傷に効果が期待できます。
かつて、アメリカの先住民であるインディアンたちは、オレオレジン(樹脂)を火傷やすり傷、切り傷の治療に使っていたといいます。
主な芳香成分
モノテルペン炭化水素類 | β-ピネン(25~35%) α-ピネン(15~25%) β-フェランドレン((15~25%) リモネン(10~20%) |
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モノテルペンアルコール類 | シトロネロール(~5%) |
エステル類 | 酢酸シトロネリル(微量) 酢酸ボルニル(微量) |
禁忌・注意事項
- 特にありません。
香りの特徴
香りのグループ | 樹木系 |
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揮発度 | ミドルノート |
香りの強さ |
相性の良い精油
樹脂系や樹木系との精油と相性外良いです。
おススメの使用方法
芳香浴など。
基本データ
学名 | Abies balsamea |
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英名 | Balsam fir |
科名 | マツ科 |
種類 | 常緑高木 |
別名 | バルサムファー、バルサムツリー、アメリカンバルサムファー、アビエス |
抽出部位 | 枝葉から抽出されるものと、樹脂(オレオレジン)から抽出されるものがある。 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | カナダ(ケベック)、アメリカ(ノバコシア、メイン) |
主な作用 | 鎮痛、鎮静、鎮咳、去痰、瘢痕形成、利尿、強壮など。 |
以上、「バルサムファーの効能」でした。参考になれば幸いです。