ヘムロック・スプルース

甘くフルーティー、かつ樹脂系の爽やかな香り

カナダ及び、アメリカ西海岸が原産でと言われているヘムロック・スプルース。樹高50mほどまでなる大きな常緑樹で、欧米では公園などで利用されています。

スプルースには多くの品種があり、ブラックス・プルース(学名 Picea mariana)やノルウェー・スプルース(学名 Picea adies)、ホワイト・スプルース(カナディアン・スプルース)(学名 Picea glauca)などがあります。

かつてアメリカの先住民達は、小枝を加熱して作ったスチーム風呂で、風邪や咳、リウマチの為に使用していたといいます。

アメリカでは、爽やかな香りと殺菌効果もあることから、ルームスプレーとしてや、家庭用の洗剤や石けん、バス用品としても利用されています。

では、ヘムロック・スプルースの心体への効能をみていきましょう。

ヘムロック・スプルースの効果効能

心への効能

心への効果・効能
神経を鎮静させ、心を落ち着かせる作用があるとされており、また、スピリチュアルな精油と言われており、ヨガや瞑想をするときに使用されています。

不安や気持ちを抱えているときや、憂うつな気分のとき、ストレスを抱えているときなどに効果が期待できます。

体への効能

体への効果・効能
血行を促進させる作用があり、筋肉痛やリウマチ、循環不全に対して有効とされています。

また、咳や喘息、気管支炎、呼吸機能の衰弱など、呼吸器系の不調に対しても有効とされています。

その他、風邪やインフルエンザなどの感染症にも効果が期待できます。

主な芳香成分

エステル類 酢酸ボルニル(35~45%)
モノテルペン炭化水素類 α-ピネン(15~20%)、リモネン(~5%)、トリシクレン(~5%)、β-ピネン(~3%)、ミルセン(~3%)、フェランドレン(微量)
セスキテルペン炭化水素類 カジネン(微量)

注意事項

  • 妊娠中や授乳中の方、乳幼児への使用は避けましょう。



香りの特徴

香りのグループ 樹木系
揮発度 ミドルノート
香りの強さ

相性の良い精油

おススメの使用方法

芳香浴など。

基本データ

学名 Tsuga canadensis
英名 Hemlock spruce、Common Hemlock、Canadian Hemlock
科名 マツ科 ツガ属
種類 常緑針葉樹
別名 Hemlock、Common hemlock、Eastern hemlock、Pinus canadensis、Spruce、Abies canadensisなど。
和名 カナダツガ
抽出部位 針状葉、小枝
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 アメリカ、カナダなど。
主な作用 抗菌、神経鎮静、強壮、去痰、鎮咳、利尿、収れんなど。

以上、「ヘムロック・スプルースの効能」でした。参考になれば幸いです。