カルダモン

レモンのような爽やかさがあり、スパイシーな香り♪

カルダモンは、最も古くから使われているスパイスの一つで、インドでは「スパイスの女王」と呼ばれて親しまれてきました。

また、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、3000年以上も前から薬品として用いられてきました。

現在では、コーヒーの風味付けにも使われており、カルダモンコーヒーとしても親しまれています。

では、カルダモンの心体への効能をみていきましょう。

カルダモンの効果効能

心への効能

心への効果・効能
ストレスや不安、緊張、精神的疲労を緩和し、心に活力を与える効果が期待できます。

また、刺激作用もあるので、頭をクリアにリフレッシュしたいときにおススメです。記憶力や集中力のアップにも有効です。

体への効能

体への効果・効能
カルダモンには、消化促進作用や健胃作用など、お腹に働きかける作用があります。

それらの作用により、消化を促進させ、お腹のハリや痛みを和らげる効果が期待できます。

肌への効能

肌への効果・効能
1,8-シネオールという成分が多く含まれており、汗の臭いや体臭を防ぐ「デオドラント効果」が期待できます。

ちなみに、シネオールという成分は、衣類の消臭スプレーに含まれたりするほどの消臭効果がある成分です。

主な芳香成分

オキサイド(酸化物)類
  • 1,8-シネオール(30~40%)
エステル類
  • 酢酸テルピニル(25%~35%)
  • 酢酸リナリル(~5%)
モノテルペンアルコール類
  • α-テルピネオール(~5%)
  • リナロール(~5%)

禁忌・注意事項

  • 高濃度で使用すると肌に刺激があったり、アレルギー反応が生じる可能性があるため、敏感肌の方は注意が必要です。(皮膚・粘膜刺激特性のあるモノテルペン炭化水素類を含むため。)
  • 妊娠初期の方は使用を避けましょう。



香りの特徴

香りのグループ スパイス系
揮発度 ミドルノート
香りの強さ 中ぐらい
ブレンドファクター 1

カルダモンと相性の良い精油

相性の良い精油

「相性の良い精油」については、アロマテラピーの専門書を数冊読んでみると分かりますが、人それぞれ感じ方や意見に違いがあります。

そこで、ここでは客観的に判断できるように、5冊の専門書を調べてまとめたものをご紹介させていただきます。

見方として、1冊の専門書で「〇〇の精油と相性がよい」と紹介されている場合は「1点」を、2冊で紹介されている場合は「2点」を、と点数をつけています。

点数が高ければ高いほど信頼性が高く「相性の良い精油」だと客観的に判断できます。

では、見ていきましょう。

フローラル系
樹木系
柑橘系
オリエンタル系
樹脂系
スパイス系
  • カルダモンと相性の良い精油として有名なのは、フローラル系のローズです。
  • その他、同じくフローラル系のゼラニウム、樹木系のジュニパーベリー、オリエンタル系のイランイラン、樹脂系のフランキンセンスなどが上げられます。

おススメの使用方法

入浴、芳香浴、トリートメント、スキンケア、ヘアケア

購入の目安とポイント

10mlで3,000円~6,000円。

産地や収穫時期によって、香りが異なってきますので、要確認を。インド・マイソール産のものは、種子に精油成分が豊富に含まれており、甘い香りがします。

収穫時期は、一般的に、8月~12月のものが、香りが良いと言われています。

基本データ

学名 Elettaria cardamomum
英名 Cardamon
科名 ショウガ科ショウズク属
種類 多年草
和名 ショウズク(小豆蒄)
抽出部位 種子
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 インド、スリランカ、コスタリカ、グアテマラなど。
主な作用 去痰、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、強壮、刺激、健胃、消化促進、催淫、など。

以上、「カルダモンの効能」でした。参考になれば幸いです。